奄美大島 泥染工房“ＯＨＳＡＲＩ”

今回は泥染工房ＯＳＡＲＩのオリジナルＴシャツに使用している生地についての話です。

ＯＳＡＲＩのオリジナルＢＯＤＹは「コーマ天竺３０／２（度詰め）」という生地で作られています。
こだわりを持って選んだ生地ですが、これだけを聞いてもどういう意味か分からないと思います。

これをきちんと「ガッテン」してもらうために少し長い話ですが分かりやすく説明したいと思います。




◇この（写真の）Ｔシャツについての詳細はこちらをご覧下さい◇

生地を構成する大きな要素には「糸・編み方・重さ（糸の量）」などがあります。

まず、その中の「重さ」について話したいと思います。

Ｔシャツの説明に「ヘビーウエイトＴシャツ○○オンス」という言葉をよく聞くと思いますが、これは直訳すると「重たいＴシャツ」という事になります。

オンスとは重さの単位で、この場合「1平方ヤード当りの生地の重さ」を表しています。

もちろんこの数値が大きいほど重たい（≒厚手）生地となるわけですが、実際何オンス以上から「ヘビーウエイトＴシャツ」と呼ぶのでしょうか。

実はこれには明確な規定は無く、それぞれのメーカーの判断によるようです。

５オンス前半位からヘビーウエイトと呼んでいるメーカーもありますが、６．２オンスだと標準的な「ヘビーウエイトＴシャツ」と思っていただいて間違いないと思います。

さて、ここからがあまり知られていない？重要なことなのですが、Ｔシャツは元来アメリカから日本にやってきたもので、この○○オンス表記とは“Ｕ.Ｓコットン（米綿）”で作られた生地の重さを表記する為のものなのです。。

（つまり日本製の綿は「オンス表記」はしないのです。換算してオンスで表記されているメーカーもあるようですが。。。）

言い換えれば「ヘビーウエイト○○オンス＝重い“Ｕ.Ｓコットン生地”○○オンス」となります。

Ｕ.Ｓコットン（米綿）？それはどんな生地なのか。。。

ではそれを説明する前に。。。

Ｔシャツの生地には「編み方・糸の質や太さ」などによって種類があり、それらは重さ以上にＴシャツの品質と質感に大きく影響しています。

重い(≒厚手）という記述をしましたが、厳密には“重さ”と“厚さ”はイコールではなく、細い糸でふんわりと編んだ生地は軽くても厚手になります。

「ヘビーウエイトＴシャツ」と言うと、「“厚手だから”しっかりしていてコシがある感じ･･･」と言う印象をお持ちの方も多いかもしれません。

なぜそう感じるのか。。。

次回はそこに踏み込んで、「Ｕ.Ｓコットン（米綿）とコーマ天竺」についての話をします。